小市民の床屋談義

日本のごく普通で平均的な男が日常の事柄で感じたことを好き勝手に書いています。

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他人事?

福井県の大飯原発再稼動が決まった。

かなり財界の要望が強かったようである。


原発推進のテレビ局や新聞社の世論調査の結果でさえ、
反原発の比率が多い場合があるにもかかわらずである。


この件で、興味深かったのは再稼動の福井県の住民と、原発事故避難して仮設住宅に住んでいる福島県の住民の反応の違いである。


私が、観たのはテレビのニュース番組のインタビューであるので、当然その局の方針に沿った内容になるように放送するであろうからすべてを鵜呑みにするわけにはいかないのではあるが。

まずは再稼動の福井県でのインタビュー。(概要)


赤ちゃんを抱きかかえた若いお母さん。
「安全で事故を起こさないようにしてくれるなら再稼動は賛成です。電気が足りないと困るし、経済への影響も心配だから。」

次におじいさん。
「危険なのは理解しているし、問題は色々あると思うが地元としては今まで補助金や関連事業で潤っていたから無いと困る。」

地元の賛成意見のみ放送。

そして、原発事故で避難生活をしている福島県でのインタビュー。

仮設住宅のおばちゃん。
「びっくりした。まさかこれだけの事故になっているのに、稼動させるなんて思っていなかった。信じられない。」


仮設住宅のおじいさん。
「反対だ。オラ達がどんだけいじめられていると思っているんだ。全部、原発(放射能?)のせいだ。
住むところも失った。」


避難した方の反対意見のみ放送。


原発事故が原因で設住宅で暮らしている方にインタビューをしたら、ほぼ再稼動反対になるのは想像できる。

物理的にも精神的にも相当なストレスを受けているわけです。現実的に土地や家屋を失った方も多数いるはずだし、いつ戻れるかも不明な地域もある。



福井県でのインタビューの場合は、特に伝えたい意図はよく分かる。


赤ちゃんを抱いたお母さんが、安全を条件に電力不足や経済を心配して再稼動賛成で、地元のおじいさんが地域の生活維持のために、問題があることは認識しているが再稼動賛成である。

特に、赤ちゃんを抱いてる姿を映し、再稼動賛成との意見を表明している画像にとくに深い意図を感じるのは、わたしの勝手な思い込みかもしれない。



福井県のインタビューで放送されたこの2本のインタビューはまさに典型的な従来からの日本人像をもっとも分かりやすく表現されているインタビューであるように思う。

要は、「お上(おかみ)が大丈夫といううなら大丈夫だろう」という根拠のない安心。また「悪いとはわかっているけど、こちらも生活や色々事情があるから分かってね。」といううやむやに妥協してねという心理。

分かりやすすぎる。


この赤ちゃんを抱えて、原発再稼動を賛成したお母さん。

もし、事故が起きたら何て言うのか想像してみる。

あくまで、私の想像である。

「政府や電力会社に騙された。」とか「絶対に大丈夫と言ってたのに。」とか「責任をとって」とか言っちゃうのかな。


そして、福島の件を含め原発反対と考えている人々は福島原事故の時ほど優しくなれないことも想像できる。

「原発再稼動を容認したのは、あなた達の自己責任である。地域の利権とリスクを評価した結果、再稼動したのだから我々の税金を投入して援助などするべきではない。」などという意見を言う人々が出てきても不思議ではない。

福島においてあれだけの原発事故を経験し重く受け止め、反原発にシフトした人々に、2度目は政府や東電に騙されたというのは通用しないだろう。


別に私は、この母親を批判しているわけではない。

けっこう、この国に多いタイプである。

国や企業を疑わず、問題が発生すると騙されたとか知らなかったとか言う人って結構、多い。

私もそんな傾向が無いわけではないし。

漠然と国のやることや大企業のすることは大丈夫だと思っている。


本当に安全なのだろうか?本当に電気は足りてないのだろうか?などの疑問を持たず、完全に報道を鵜呑みにする。


ところが、民主党があまりにボロボロのお陰?で今まで国民が知らなかった話がたくさん漏れ出てきた。

そこで、一部の人たちは「あれ、国も企業も信用できないのではないか」と思う人たちが少しずつ出始めた。このままではこの国はまずい事になるのではと心配する人たちも散見されてきた。今はまだ国を変えるほどの力はないけど。



ところで、じゃあそんな事を言うお前はどっちなんだ。原発に反対なのか賛成なのかと言われると、以前は賛成だったが現在は反対と答える。

現時点の推進派の意見でまともに納得できる話が一つもない。

最終的に経済力や国際競争力がどうしたこうしたという話で原発が必要だと。


では私の反対理由は、

1.核廃棄物の処理方法が確立されていない。廃棄物も危険であり、放射能の半減期もかなりの長期である。未来人に託すのか。

2.東電のあのいいかげんな対応や安全に対するレベルの低さを思えば、何とかに刃物である。たとえば、絶対に安全な飛行機でもその辺のオッサンが操縦するならとても恐ろしくて乗れないのと一緒。民度の低いと思われる人達にあれだけのリスクのある原発を任せるのが不安である。やばい状況が起きても、こっそり自分たちだけ逃げそう。


一部の識者といわれる人や、一部の有名なコラムニストの中には反原発を唱える人や、放射能の危険を熱く語る人に対して「デマを言っている」や「不安を煽っている」や「風評被害を助長している」と批判している。

そして、その意見に賛同している一般人に対しても「学歴の低い人ほど放射能を恐れる」とか「デマを信じる○○信者達」(○○は学者やジャーナリストの名前)などとレッテルをはり、小ばかにした表現を用いているのを目にする。

でも、放射線がどの程度健康被害を起こすのかに関してはほとんどが素人だし大学教授の「せんせい」方でも意見は正反対だったりするのだから不安になるのは仕方がない。冷静ぶって賢そうに見せている場合でもないと思う。

しかも、どちらが正しいかは数年から十数年のスパンである。

因果関係の立証だって難しいはずである。

今の国の対応を思えば癌が増えても、原発事故とは因果関係は無いと言い張ることも十分ありえると思うし。




今日のヤフーニュースに以下のような記事があった。


行政の順番なんか待っていられない。自分の家族は自分で守る。

 高圧洗浄機を3万円で買い、家の外壁を丹念に洗い流した。東京電力福島第1原発の事故で飛散したセシウムなどの放射性物質の問題は今でも続いている。原発から北西へ約60キロ離れた福島市渡利地区に住む飲食店経営者(42)は一家4人で暮らす自宅を自ら除染した。

 「行政による除染の順番なんか待っていられなかった。自分の家族は自分で守ろうと思った」

 小学1年(7)をはじめ2人の子供がいる。昨年9月のある日、子供が窓の外を眺めながらつぶやいた。「外で遊びたいけど、放射能あるからだめだよね」。少しでも体を動かせるようにと、リモコンを使って運動のできる家庭用ゲーム機を買い与えることしかできなかった。

 川井さんは高圧洗浄機購入のほか、庭の土の入れ替えを30万円かけて民間業者に依頼。除染の結果、毎時2~3マイクロシーベルトあった放射線量は10分の1程度まで下がったが、親としての判断に不安は募る。

 「何が正解か不正解かは分からない。もし何十年後かに子供たちにもしものことがあったら、自分を責めるしかない」(以上一部抜粋)

親としてすごく理解できる。

不明だらけだから可能なかぎりリスクを減らす努力をする。

まさに私の嫌いな言葉であるが、ここはある意味「自己責任」である。

数年後に自身の子供に健康被害が起きて、国や東電を糾弾し賠償金をいくら貰ったところで詮無いことで、後悔しながら生きていくのは嫌だ。

他人事ではないのである。
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